ソーシャルレンディングのリスク
2016.11.30

subimg02日銀の金利の引き下げ、さらにマイナス金利の影響から、銀行にお金を預けても、ほとんど利子が付かない近年、ソーシャルレンディングに注目が集まっています。色々な解釈がありますが、銀行が資金が必要な人や企業に融資をする場合には個人から預金を集め、預金者には予め金利と元金を保証した上で資金を必要とする人や企業にお金を貸し出す為、リスクは銀行にありますが、このシステムの場合はこれを出資者に負わせることでより多くのリターンを出資者に提供することになります。

銀行の場合は、預金で集まった資金に対し貸し出すお金に余剰が出た場合、国債などの金利を利用して、預金者の金利を保証しますので、どうしても貸し出す金利に対して預金者へのリターンが少なくなってしまいます。一方、ソーシャルレンディングでは、お金が必要な人や企業の案件ごとに募集がありますので、余剰金がでないため、この面からもリターンが多くなると言えます。

しかし、先述のしたようにソーシャルレンディングにおいては、貸し出した資金が回収できない場合は出資者の負担となります。現在のところ、このサービスにおいて回収できずに、問題が発生したというニュースを見聞きしたことはありませんので、サービスを提供している企業における審査がしっかりとなされ、比較的安全な案件のみ取り扱っていると考えられますが、今後は必ずしも安全かというと、それなりのリスクがあると考えたほうが賢明です。現在は、サービスが始まって実績が少なく不安を抱いている出資者も多いことから、サービスを提供している企業は、ほぼ出資者に元金と利子を支払えるよう努力しています。しかし、全ての融資が焦げつくことなく回収できているとは考えにくい為、サービス会社が手数料を多めに取って、焦げついた案件に対し保証会社を通して出資者に保証していることも考えられます。今後、出資者の不安が薄まるにつれ、リターンが多いことをウリにするサービス会社が増えることが考えられます。そうなると、このサービスの性格上、債務者が返済できない場合は、元金の保証さえ無いという覚悟が必要となってきます。さらに、このサービスで資金を集めようと考える人や企業は、新たなチャレンジをしようとしているため資金を必要としているかもしれませんが、基本的には銀行から安い金利で融資を受けられない為、このサービスを利用していると考えると、そのリスクはさらに高くなります。

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